2006-04-10(Mon): 創立記念事業を生かせ

やや古い記事だが、京都新聞が3月23日に「龍大、京都に仏教博物館 09年度開設へ 数十億円かけ」と報道している。京都の龍谷大学が創立370周年を名目に京都市内に仏教博物館「龍谷ミュージアム(仮称)」を設置するという。電子化事業にも熱心に取り組んでいる同大学だけに、リアルな施設とデジタルなアーカイブとが一体となった事業を期待したい。
さて、創立記念事業が相変わらず盛んだが、大学全入時代を反映してか、学生向けにアピールする箱物施設の設置ばかりが目につく。だが、10年、20年のスパンで考えるのであれば、未来の学生を受け入れるためにいま整備に着手すべき事業に意識的に取り組んでほしい。必ずしもデジタル化やインターネット発信に取り組まなくてはいけないわけではないだろうが、安易な施設設置よりは大学の未来に対する賢い投資ではないだろうか。

・「龍大、京都に仏教博物館 09年度開設へ 数十億円かけ」(京都新聞2006-03-23
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006032300049&genre=G1&area=K10
龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/