2008-03-13(Thu): 2008年度のTRCライブラリー・アカデミー

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2007年度に始まった図書館流通センター(TRC)主催のライブラリー・アカデミーが2008年度も開講される。初年度となる2007年度の講師を担当した身としては、継続が決まり一安心。

さて、2008年度は3学期制で各学期4コース、合計12コースが開講される。私自身は第3学期に昨年同様「インターネット時代のライブラリアン」コースを担当させていただく予定だ。なお、第1学期は5月から7月にかけて開講され、すでにコース内容が公開されている。

・2008年度「ライブラリー・アカデミー」開講第1学期受講者募集のお知らせ
http://www.trc.co.jp/top_info/academy.html

第1学期のコースは以下の通り(敬称略)。

  1. 仁上幸治「ワンランク上の図書館広報講座」
  2. 中共子「利用者と本をつなぐ発想と技術」
  3. NPO知的資源イニシアティブ「「これからの図書館サービスはこれだ!−日本の図書館サービスの最前線を検証する」
  4. 高山正也、佐藤達生、南学、豊田高広、三村敦美、新谷良文「市場化の時代を生き抜く図書館」

図書館サービス計画研究所(通称:トサケン)を主宰する仁上幸治さんが担当の「ワンランク上の図書館広報講座」は、「フォローアッププログラムあり(6カ月間、希望者のみ)」というところが印象的。仁上さんには何度かお目にかかり、パネルディスカッションをご一緒させていただいている。研修の機会を一瞬刺激を受ける場のまま終わらせるのではなく、継続的に行動していくためのきっかけととらえることを、そしてそのためにはフォローアップが重要であることを常々訴えている仁上さんらしい。ご本人の誠実さが滲むプログラムだ。

NPO知的資源イニシアティブによる「「これからの図書館サービスはこれだ!−日本の図書館サービスの最前線を検証する」は、知的資源イニシアティブが実施している「Library of the Year」(LoY)の受賞館を題材にした講義。2006年度LoY大賞受賞館である鳥取県立図書館や2007年度の受賞館である滋賀県愛荘町立愛知川図書館、静岡市御幸町図書館、千葉県横芝光町立図書館などを題材にしている。「Library of the Year」を一瞬のお祭りにせず、継続的・波及的な取り組みにしようとする取り組みに思える。コース開設にむけて働きかけたのが、知的資源イニシアティブの方なのか、TRCの方なのかは知らないが、いずれにせよなかなか素敵な着眼点と思う。

なお、講師を担当するのは、田村俊作さん(慶應義塾大学)、大串夏身さん(昭和女子大学)、長谷川豊祐さん(鶴見大学図書館)、小田光宏さん(青山学院大学)、坪井賢一さん(ダイヤモンド社)。

なお、第1学期の受講申し込みの締め切りは2008年4月14日(月)。当日消印有効。第2学期(9月〜11月)の募集は7月中旬から、第3学期(12月〜2月)の募集は10月中旬から開始する予定とのこと。

・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第1回」(編集日誌、2007-09-05)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070907/1189096951
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第2回」(編集日誌、2007-09-19)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070919/1190133686
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第3回」(編集日誌、2007-10-03)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071003/1191367041
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第4回」(編集日誌、2007-10-17)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071018/1192659469
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第5回」(編集日誌、2007-10-31)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071101/1193872454
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第6回」(編集日誌、2007-11-14)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071120/1195490787
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第7回」(編集日誌、2007-11-28)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071203/1196614152
・「ライブラリー・アカデミー「インターネット時代のライブラリアン」第8回」(編集日誌、2007-12-12
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071216/1197784608